はじめまして。グリチキです。
就職活動始めて化学メーカーに就職したいけど、何やっているかよくわからない…。技術営業と営業の違いは?
そのような疑問が解決できるように今回は、化学メーカーに採用され実際に働くときに、職種によってどんなことをやっていくのかまとめたいと思います。
・採用時の職種についてわかる
・化学メーカーにおける各職種についてわかる
このブログでは化学メーカーで勤めていることや筋トレについて発信しています!X(Twitter)ではトレーニング動画をupしています!
新卒採用時の職種について
新卒採用時には総合職採用が一般的です。
化学メーカーでは総合職の中で技術系と事務系に分かれます。
文系の人は技術系に応募できない場合があります。
また、技術系の中でも研究、開発に配属されるには、修士卒がほぼ必須条件になっています。(これらは、企業規模が大きくなければその限りではないです)
大学院に進学するかどうか迷っている理系大学生は、大企業で研究、開発をしたいなら大学院に進学し、特に研究、開発をしたいという気持ちがなければ、学部卒で就職活動すればいいのではないでしょうか。
文系の大学生でどうしても研究がしたいなら、規模が小さい会社だと技術採用を行っている企業もあるので、そこからスタートし、キャリアプランとして将来研究、開発に携わるとパターンもあると思います。
では次から職種ごとにやることを紹介していきます。
技術系の職種
先ほども言ったとおり、修士以上は研究、開発で採用されます。
学士はその他の職種での採用が王道パターンとなっています。
研究、開発
読んで字のごとく自社製品の研究や開発を行っている職種です。競合他社との差別化、品質を向上するために日々研究を行っています。
大学での研究室での研究との大きな違いは、利益を生み出せるかどうかが最重要視されていることです。
研究期間は数ヶ月~1年の短い期間の場合や、5年、10年先に向けての製品開発など様々です。
利益を出し、会社を成長させるには新たな製品のリリースは必須です。
研究に力を入れていない会社は今後利益を伸ばし続けることは、一部例外がありますが、難しいです。
会社選びでは研究、開発に力を入れているかどうかも判断基準の一つにしてもいいかなと思います。
技術営業
技術営業では主に、営業部署の人が獲得してきた案件のフォロー実験を行ったり、営業部の人では難しい技術的な観点でのお客様の対応を行います。イメージは、研究、開発部と営業部の中間の仕事という感じです。
製品の詳しい仕様(原料や製法)などは秘密保持の観点から、営業技術部ではアクセスできない情報も多数あります。その中で売り上げに貢献するために営業部のフォローを行います。
僕はこの技術営業の部署で働いていますが、特にスピード感が重要だと感じています。
お客様との距離が近いのでクレームの対応を行い、商権獲得のために、短い期間でたくさんの案件をこなさなければいけません。
その中で、お客様を納得させることができるように、必要な実験データを集め論理的にわかりやすく報告書をまとめる必要があります。
研究、開発部署との違いは仕事の深度だと思います。
研究、開発部署の方は、自分の担当する分野のスペシャリストになります。
逆に技術営業では、自社製品のすべてを把握し、お客様の要望に応える必要があります。
僕自身は器用貧乏なので技術営業という働き方は合っていると感じています。
品質管理、品質保証
品質管理、品質保証では、工場から出荷される製品が規格をクリアしているかどうかの確認、法律関係の書類の作成などです。
製品が完成したら、それが規格をクリアしていなければ、品質問題となりトラブルの基になります。
そういったことを未然に防ぐために検品を行います。
法律関係の書類とはSDS(安全データシート)というものです。
化学に馴染みのある人は聞いたことがあると思います。
SDSとは、この製品の中にはこのような危険物が入っていますよと示し、この情報を提供することが義務付けられています。
事務系の職種
事務系の仕事では、主に文系の人が採用されています。
もしくは、理系の学士の人が採用されているケースもあります。
僕自身技術系の採用ということで事務系の仕事をあまり把握しておらず、営業しか書いていない状況です…。(情報を提供していただけるとありがたいです。)
仕事内容に関しては営業以外は他の企業と大差ないと思います。
営業
営業では主に新規案件を獲得、既存顧客の対応を行います。技術的な事も学ぶ必要があるのでいきなり営業ではなく、技術営業で経験を積んでから営業になるパターンが多いです。
また、化学メーカーの営業では、飛び込み営業やテレアポの営業が基本的にないです。なので、他の業界の営業職と比べるとホワイトだと思います。
働き方に関してはホワイトよりだと思いますが、営業職の醍醐味であるインセンティブによる報酬がない場合があります。
僕の会社でも、売れている営業さんと売れていない営業さんの年収はほぼ同じになっています。
「営業になってガツガツ稼ぎたい!」という人には向いていないかもしれません。
経理、経営企画、総務、資材…
これらの職種は他の業界と業務内容に関して、大差ないと思います。
最後に職種の選び方について
いかがだったでしょうか。今回は特に特徴がある技術系の職種についてまとめてみました。
理系の人は研究室での卒業研究を通して「仕事でも研究や開発がしたい」という人もいれば「研究よりも営業のようなことがしたい」という人もいると思います。
技術系に関してはアプローチの仕方を間違えると自分のやりたいことができない場合もあるので、大学院に進学するか、学部卒で就職活動をするかよく悩んで行動してみてください。
事務系の職種に関しては、他の業界と大きな違いがありません。
しかし、どんな企業に就職してもいいというわけではないです。
給与は所属する業界によって依存します。
その観点では、業績が安定しており、給与水準が高い化学業界は選択肢の一つとしてはいいのではないでしょうか。
どのような職種を希望する人でも視野は常に広く持ちながら就職活動してみてください。
社会人で働き始めてから後悔する確率が低くなると思います。
おしまい。
グリチキ