こんにちは!グリチキです!
今回は僕が働いている化学メーカーでの技術営業職について紹介していきます。
就活しているけどどんなことをしているかわからない…。営業と何が違うの?しんどい?きつい?
このようなお悩みをお持ちの方のお役に立てればなと思います!
・営業と技術営業の違い
・技術営業で身につくスキル
・営業技術のキャリアプランは?
・営業技術で働いて良かった?キツイ?
このブログでは化学メーカーで勤めていることや筋トレについて発信しています!X(Twitter)ではトレーニング動画をupしています!
技術営業職とは?
技術営業職とは、簡単に言うと技術的なバックグラウンドや専門知識を活かして顧客へ営業活動を行う職業です。 通常の営業職との違いは太線部分にあたると思います。
僕の会社での営業職と技術営業職の業務分担としては下の図のようになります。
このように営業職と技術営業職で業務は明確な違いがあります。
具体的な技術営業職の業務はどんなことをしている?
ここからは実際に化学メーカーに勤めている僕が技術営業職として行っている業務を紹介していきます。
実験、解析
文字通り実験を行ったり、解析を行ったりしています。
僕たち化学メーカーでは化成品をお客様に売っていますが、お客様によって求められるスペック(製品能力)は異なります。
例えば、製品αをA社とB社に営業をかけました。製品αを評価してもらいA社ではスペックOKで採用していただくことになりました。しかし、B社ではスペックNGとなり採用が難しい状態になりました。
そこで、僕たち技術営業部がB社でもスペックOKが出るような製品αの使用最適条件を実験を行うことで探したり、複数の製品β、製品γ等複数の製品を用いて比較実験を行うことでB社での採用を目指します。
解析に関しては採用していただいた製品で不具合が起こった場合や、仕様変更に伴う調査が必要になった時に技術営業部が製品やテストサンプルを解析して評価を行ったりもします。
このように技術的なバックアップを行っています。
時には開発部の人と協力して製品開発に携わることもあります。
現場での技術的な支援
製品は売れたら終わりということではありません。アフターフォローも大切です。
僕が扱っている製品の特性であるのですが、使い方によっては不具合が頻発します。
そこで、そのようなトラブルが起こらないように現場での技術的な支援(使い方のレクチャー、製品説明)等を行います。
このように技術営業と書いてある通り、営業をしなければいけません。
お客様の所に行くということはお客様とコミュニケーションを取る必要がありますよね。
理系職だから喋るのが苦手でも関係ないと思っていたら痛い目にあいます。
技術営業職として働いて身についたスキル
ここまで技術営業職の職務内容をお話ししてきました。
ざっくりイメージで研究開発職と営業職の間という感じです。
身についたスキルとしてもその中間に当たるものと、基本的な社会人スキルかなと思います。
では順に紹介していきます。
製品に関する幅広い知識
自社製品に関して幅広い知識を得ることができます。
というのも、様々なお客様に提案するには1つの製品だけを把握するのではなく、複数の製品の事を把握しておく必要があります。(勿論、企業規模や方針によって異なると思いますが)
研究開発職との違いはここだと感じています。
研究開発職ではその1つの製品に関して徹底的に知り尽くしているスペシャリスト的な働き方ができます。
対して技術営業職は様々なお客様に対してあらゆる自社製品を使って提案するので幅広い知見を得ることができ、ゼネラリスト的な働き方ができます。
よく言えば物知り、悪く言えば中途半端という感じでしょうか。
お客様とのコミュニケーションスキル
技術営業職と営業と名前が付いているので勿論お客様とコミュニケーションを取るタイミングがあります。
打ち合わせや、現場での作業、来社実験(お客様と一緒に実験する)等を行いますので、必ずお客様とコミュニケーションを取るタイミングがあります。
コミュニケーションスキルは会話できるだけではなく、相手のニーズ(悩み、要求店)を聞き出す能力を含めてのコミュニケーションスキルが身に付けれます。
報告書の作成スキル
報告書を作成する頻度が上がったので、今ではスムーズに報告書の作成を行うことができるようになりました。
技術営業職では1ヶ月ほど時間を要する長期案件、1週間以内に終わるような短期案件があります。
ですので、案件の回転率が高く報告書の作成頻度とスピードが要求されます。
勿論、報告書もお客様に提出するものなのでクオリティを保ちながらの話になります。
このような環境で働いていると自然と報告書の作成スキルを身に付けれます。
やりがい、面白い点
営業職と違うということはお分かりいただけたと思います。
それでは営業技術職のやりがいであったり、面白い点を紹介していきます。
お客様に感謝される
やっぱりこれが一番大きなやりがいになるのではないでしょうか。
技術営業職は事務職や技術職の人達と違いお客様と交流があります。
そこでトラブル解決であったり、お客様の利益アップに繋がるように協力したりするとすごく感謝されます。
感謝される事って悪い気にはならないですよね。
感謝されると僕たちもやる気がでますし、Win-Winの関係を築くことができ、仕事にやりがいを感じます。
様々な部署と交流できる
技術営業部では社内、社外問わず様々な部署の人達と仕事を行います。
社内では開発部署、営業部署と連携を取ります。
社外では開発部署、生産技術部、品質管理部等と仕事で交流します。
このように様々な部署と交流することで色々なやり方、働き方を見ることができ面白いと感じます。
様々な知識、知見を得ることができるので、器用貧乏タイプの人は適性があるのではないかと思います。
ゼネラリスト的な働き方ができる
先ほども話しましたが、僕が働いている会社だと、研究開発職との違いはここかなと思います。
とことん1つのことに関して追求したい!という人には合わないかもしれませんが、僕は様々なことを知れることが楽しく感じています。
キャリアプランは?
ここまで技術営業職のことについて書いてきましたが、キャリアプランも気になると思います。
ここでは社内に残り続ける場合と、そうでない場合のパターンで紹介していきます。
社内に残り続ける場合
ひたすら在籍年数を重ねて管理職を目指すというような感じでしょうか。
僕の技術営業部では新入社員からベテラン社員までやっている難易度に多少の違いがありますが、やっていること自体は同じです。(これってどんな職種においても同じようなことがいえるのですかね?)
スキルアップができるかというと、素直にYesとは言えません。
というのも新入社員からベテラン社員まで同じことをやっているということは、スキルをある程度積んでしまえば、なんとかなっていることが多いからです。
逆に言えば、スキルアップしていなくも在籍するだけで年功序列の給与体系によって給料が上がっていくという風に捉えることもできます。
自分の価値を最大限に高めていきたい!という人には少し物足りなく感じてしまうかもしれません。
転職する場合
社内に残らず、転職する場合はどうでしょうか。
先ほども書いた通り、身についたスキルを活かして転職活動を行うことになります。
転職先の職種としては
・コミュニケーションスキルを活かして営業職に。
・製品知識を活かして営業技術職、生産技術職に。
という方向性があるのかなと思います。
第二新卒だと研究開発職へのチャンスもありますが、業務内容的にそれ以上年数を重ねてしまうとそれが難しくなります。
研究開発職になりたいならポテンシャル採用してもらえる第二新卒の間に転職することをお勧めします。
もし、転職活動することを迷っている場合は僕の転職活動したことについて記事を書いているのでそちらを参考にしていただけたらと思います。
営業技術職で良かったと思う?キツイ?
これに関しては僕の答えはYesです。
僕は正直にいうと化学については開発、研究することに対してそこまで面白味を感じませんでした。(だから学部卒で就職しました。)
その上お客様喋ることに抵抗もありません。
以上のことから、器用貧乏な知識を求められ、営業を行うという技術営業職は今の僕に合っていると思います。
また、楽に稼ぐという意味ではコスパ最強だと僕は感じています。
キツイの定義によりますが、
・拘束時間もそこまで長くなく、ホワイト色が強い。
・お客様とコミュニケーションを取ることが苦ではない。
ということを踏まえると僕は給料の高さに対してキツイと感じることはあまりないです。
化学メーカーの営業技術職についてまとめ
いかがだったでしょうか。
この記事を読んでいただいて少しでも技術営業職について働くイメージを掴めれたでしょうか。
こんなことが知りたい、これはどういうこと?
疑問点があれば是非コメントしてください!
働き方という点で僕のマインドをまとめている記事もあります。
気になった方はこちらに記事一覧があるので興味があれば見てください!
最後までお読みいただきありがとうございました!